[24日 ロイター] - <為替> ドルが小幅反発。堅調な米経済指標を支えに、海外市場の安値水準から値を戻した。

終盤の主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.15%高の94.006。ユーロ/ドルEUR=は海外で2015年8月以来の高値となる1.1684ドルまで上昇したが、直近は1.1643ドルだった。

マークイットが発表した7月の米国の製造業とサービス業の購買担当者景気指数(PMI)がいずれも予想を上回ったことが、ドル買い材料となった。

アナリストによると、ドルが先週、いくつかのチャート上の重要な節目を割り込んだことで、特にユーロ/ドルについては新たな落ち着きどころを探る動きとなっている。

テンパスの市場ディレクター、ジョン・ドイル氏は「ユーロ/ドルは比較的未知の領域に突入し、見切り売りや利食いの動きが出てこないか模索し始めているところだった。だから今日、発表されたデータは二線級でそれほど重要視されていたわけではなかったが、内容が若干改善したことでユーロ売り/ドル買いで多少の利益を確定する機会になった」と指摘した。

<債券> 利回りは総じて上昇した。市場は追加利上げやバランスシート縮小開始の時期を巡る手掛かりを探ろうと、26日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明に注目している。

アナリストや投資家の間では、米連邦準備理事会(FRB)が9月会合でバランスシートの縮小開始を発表するとの見方が支配的となっている。

また、追加利上げは12月まで見送られると見込まれている。CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物は12月利上げを48%の確率で織り込んでいる。

28日公表の第2・四半期の米国内総生産(GDP)速報値も注目材料。今週はこの他、880億ドル規模の短中期債入札も行われる。

米国債はここ約2週間、主にテクニカル絡みの買いで値上がりしており、こうした要因が債券市場の重しとなる公算が大きい。

BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略部門責任者、イアン・リンジェン氏は「売られ過ぎのモメンタムは買われ過ぎへとシフトしつつあり、今週は指標やFOMCの結果が左右するだろう」と述べる。

午後終盤の取引で、米10年債US10YT=RRは7/32安。利回りは2.26%と、前週末の2.23%から上昇。今月7日には2.40%をつけていた。

<株式> 週内に決算発表が集中するハイテク株が買われ、ナスダック総合指数が過去最高値を更新した。半面、医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ.N>の下げが重しとなり、ダウ工業株30種平均とS&P総合500種は下落した。

ハイテク株は、動画配信サービスのネットフリックス<NFLX.O>が前週発表した四半期決算が好調で、今週はアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>、フェイスブック<FB.O>の決算発表を控えている。

ハンチントン・バンクの最高投資責任者のジョン・オーガスティン氏は「今年に入ってからハイテクセクターが相場の上昇を主導している。(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット<GOOGL.O>を合わせた)FANG銘柄が上向きの基調を定め、明るい見通しを作ることが重要になる」と述べた。

ただ、この日の取引終了後に発表されたアルファベットの第2・四半期決算は27.7%の減益で、株価は時間外取引で2.2%下げた。

J&Jは1.7%安で取引を終了。主力商品の関節リウマチ薬での値下げ競争激化が売り材料となった。

S&Pのセクター別主要11指数のうちプラス圏で終わったのはハイテク<.SPLRCT>と金融<.SPSY>の2指数だけだった。

<金先物> ほぼ横ばい。中心限月8月物の清算値は前週末比0.60ドル(0. 05%)安の1オンス=1254.30ドルとなった。

金相場は午前中ごろまでは堅調に推移していた。米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の頓挫危機や、トランプ氏が勝利を収めた大統領選にロシア政府が介入していたとされる「ロシアゲート」疑惑など、米政権に対する先行き不安がくすぶっていたため、安全資産としての金買いが誘われた。

ただ、その後は外国為替市場でドルがユーロに対して買い戻され、ドル建てで取引される金塊などの商品の割安感が薄れたことから、徐々に上げ幅を縮小した。また、25、26両日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されているため、 様子見ムードが強まったことも買い控えにつながった。

<米原油先物> サウジアラビアによる原油輸出の減少見通しに加え、石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産延長への期待などを背景に3営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値は前週末比0.57ドル(1.25%)高の1バレル=46.34ドル。10月物の清算値は0.56ドル高の46.51ドルとなった。

サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相はこの日、8月の同国原油輸出が日量660万バレルにとどまり、前年同月を約100万バレル下回る水準に減少するとの見通しを示した。

また同相は、OPEC加盟・非加盟国が必要なら2018年4月以降も協調減産の延長を支持する意向を示していると表明。加えて、米石油会社ハリバートンがこの日、北米での石油掘削リグ稼働数の伸びについて「頭打ちの兆候が見られる」と指摘。主要産油国による価格押し上げに向けた取り組み強化や、米国内での増産の動きに歯止めがかかるとの観測などを受けて、買いが活発化。相場は一時46.48ドルまで上昇した。

市場の次の手掛かり材料は、米官民が25日夕と26日午前に発表する在庫週報。ロイターの暫定版調査によると、21日までの1週間の米原油在庫は前週比300万バレル減少したもよう。ディスティレート(留出油)在庫とガソリン在庫もそれぞれ70万バレル減、120万バレル減と取り崩しが予想されている。

(※関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)