[ワシントン 27日 ロイター] - トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)の銀行監督担当副議長に指名したランダル・クォールズ氏は27日、上院銀行委員会が開いた指名承認公聴会で、FRBが実施する銀行ストレステスト(健全性審査)の透明性向上を確約した。

同氏は「FRBはストレステストの効果を損なわずに透明性を高めることができると考えている」と述べた。

また、システム上重要な金融機関の指定基準やストレステストの対象とする基準など、現行の金融規制を若干変更する必要があるとし、2月まで銀行監督を担っていたタルーロ前FRB理事の考えに賛同するとの立場を示した。

クォールズ氏はこれまで、物価や経済成長率などを基に政策金利を機械的にはじき出す「テイラー・ルール」の支持者として知られていたが、この日の公聴会ではもはやこうした見解は持ち合わせていないと表明。他にもあるルールの1つに過ぎないとして、「FRBの金融政策運営においてテイラー・ルールの採用は支持しない」との立場を示した。

クォールズ氏は通貨監督庁(OCC)長官に指名されているジョゼフ・オッティング氏とともに公聴会に出席。上院はわずかな過半数でも大統領が指名した候補を承認することができるため、両氏の承認に対する現実的なリスクはないと見られている。ただ上院銀行委の報道官は承認の採決がいつ行われるかについては明らかにしなかった。

クォールズ氏はウォール街の弁護士として勤務した経験があり、ジョージ・W・ブッシュ(子)政権では財務省高官を務めた。また、プライベートエクイティ(PE)大手カーライル・グループの幹部だった。銀行監督担当FRB副議長は、トランプ大統領が金融危機後に導入された金融規制の緩和を進める上でカギを握るポストと見られている。

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