[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日発表した6月鉱工業生産速報は前月比1.6%上昇し、2カ月ぶりの増産となった。出荷も生産を上回る底堅い伸びとなり、その結果、在庫は大きく改善した。全体としてバランスのとれた姿となった。4─6月期は前期比1.9%上昇、5四半期連続の増産となり、自動車や一般機械、電子部品などがけん引した。7、8月の予測指数も上昇が続き、民間調査機関からは7─9月期は概ね1%前後の伸びが期待されている。

6月の生産をけん引したのは輸送用機器で前月比4.2%増。国内販売の好調を背景に普通乗用車、小型車、エンジンなどの生産が寄与。出荷も同5.5%増と増えた。化学工業、電機工業も寄与が大きかった。はん用・生産用・業務用機械の生産も高水準が続いており、前年の水準を1割以上回っている。6月は前月比から1.9%上昇した。

この結果、生産全体で4─6月期は前期比1.9%上昇、1─3月期から伸びを高めた。

6月の出荷は前月比2.3%上昇、生産の伸びよりも高めとなった。在庫は出荷の好調を反映して同2.2%低下、在庫率も2カ月連続で低下し、大きく改善した。4─6月期では前期比1.4%増と2四半期ぶりの出荷増となった。

先行き予測指数は、7月が前月比0.8%上昇、8月は同3.6%上昇。電子部品・デバイス工業が7月に前月比10.0%増と大幅増産計画を立てているほか、猛暑効果でエアコンなどの出荷が好調な電機も同3.1%の増産計画となっている。はん用・生産用・業務用機械も7、8月とも増産が続き、設備投資関連の受注好調をうかがわせる。

もっとも、経済産業省では7月の予測指数を誤差修正などをした結果、前月比0.3%の低下と見積もっている。電子部品・デバイス工業の生産計画がやや高過ぎる可能性があるとみている。また8月の伸びもそのまま実現するとは思えず、下振れするとみている。

他方、民間調査機関からは、「7─9月期の生産は前期比1%程度の伸び率が視野に入った」(バークレイズ証券)といった声も上がっている。

*経産省の発表資料は以下のURLでご覧ください。

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/index.html

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(中川泉 編集:吉瀬邦彦)