[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ同水準の110円後半。7月の米雇用統計は、全般に良好と金融市場に解釈されたが、ドルは111円に定着できず、この日も上値を追う動きは見られなかった。

市場では「(米雇用統計は)期待値がもともと低かったので、ドル買いになっただけで、よく見てみればそれほどしっかりした内容でもなく、(米国市場で)結局111円台をキープできなかった」(FX会社)。

きょうの東京市場では、米雇用統計の内容を過大評価したことに対する反省のドル売りも出たとされ、ドルの上値を抑えた。

りそな銀行総合資金部クライアントマネージャーの武富龍太氏は「米政治の停滞感から上値の重さが意識される半面、米インフレ指標に下げ止まりの兆しが見え始めており、経済ファンダメンタルズ面からはドル売りが仕掛けにくい」(武富氏)と話している。

もっとも、クロス円の円ショートも積み上がっており、ユーロ/円が130円を下回ようなら巻き戻しが出やすくなるとの見方も聞かれる。「米株価が崩れたり、ユーロが129円半ばを割り込めば、ドル/円は110円方向への下押しもあり得る」(三菱東京UFJ銀行の金融市場為替グループ調査役、野本尚宏氏)という。

IMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(8月1日までの1週間)では、円の売り越しが12万1489枚から11万2196枚に減少したものの、依然高水準で、円高方向への巻き戻しのリスクが意識されている。

ユーロは1.17ドル後半。このところの急ピッチの上昇で調整売りが出ているが1.17ドル台はユーロ買い需要があるとされ、当面、大幅な調整が起きる可能性は小さいとみられている。

2019年10月に予定される消費税率10%への引き上げについて、安倍晋三首相が5日のテレビ番組で「予定通り行っていく考え」と述べたことが伝わっているが、市場では「あらためて延期される可能性があるとみており、いまのところ様子見。まだ相場に織り込む感じではない」(国内金融機関)との見方が出ている。

消費税の10%への引き上げは当初、15年10月の予定だったが2度延期された経緯がある。

きょうはブラード米セントルイス地区連銀総裁やカシュカリ米ミネアポリス地区連銀総裁の発言機会が予定されている。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.70/72 1.1783/87 130.44/48

午前9時現在 110.80/82 1.1775/79 130.49/53

NY午後5時 110.67/70 1.1768/76 130.30/34

(為替マーケットチーム)