[7日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は7日、米労働市場の改善が継続したとしてもインフレ率が大きく上昇する公算は小さいため、連邦準備理事会(FRB)は当面は金利を現行水準に据え置くことができるとの考えを示した。

同総裁はテネシー州ナッシュビルで行った講演原稿で「現行の政策金利は短期的に適切であり続ける」との考えを示した。

FRBが物価の目安として注目しているエネルギー・食品を除くコア個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率はこのところ1.5%近辺と、FRBが目標とする2%を下回って推移。

ブラード総裁は、失業率が現在の4.3%から3%に低下したとしても同指数の上昇率は1.8%にしかならないと指摘。インフレに対する上向き圧力が非常に小さいためFRBは経済成長を抑制するために利上げを行う必要はないとの考えを示した。

また、インフレ率がこのところ低迷していることについて、低迷は一時的なものではなく、モノとサービスの価格低下につながる技術革新などの長期的な要因が背景にある可能性があるため「懸念」に値するとの立場を示した。

ブラード総裁はこれまでも米経済成長率が年率2%近辺となっている現在のパターンから抜け出すまでFRBは利上げを実施する必要はないと主張。この日の講演でも短期的に米経済成長率が2%近辺にとどまるトレンドは変わらないとの立場を示し、これまでに示した考えをおおむね踏襲した。

同総裁は今年は連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていない。

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