[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で8週間ぶり安値を更新。米国・北朝鮮間の緊張が高まる中、安全資産とみなされる通貨を求める動きが強まった。

終盤の取引で、ドル/円<JPY=>は0.77%安の109.21円。円は大半の主要通貨に対し全面高となった。

スコシアバンクの首席為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「円の上昇が目立った。リスク回避がなお市場の関心の的となっている」と述べた。

米朝間のレトリックの応酬はエスカレートしており、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)はこの日、北朝鮮が中距離弾道ミサイル4発を米領グアムに向けて発射する計画を8月中旬までに策定すると伝えた。

トランプ米大統領はこれに対し、北朝鮮に対する「炎と怒りに直面する」との警告は「十分に強硬でなかった」可能性があると語った。さらに、北朝鮮が米国もしくは同盟国に対する攻撃を考えることがあれば、北朝鮮は「緊張極まりないだろう」と発言した。

XEドット・コムの首席市場ストラテジスト、レノン・スイーティング氏は「日本と北朝鮮の地理的距離を踏まえると、円がリスク回避の恩恵を受けていることは驚き」と指摘。米債利回りの低下も円押し上げに寄与した可能性があるとの認識を示した。

朝方発表された7月の米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)が、上昇予想に反し前月比0.1%下落となったこともドルを圧迫した。

米ニューヨーク連銀のダドリー総裁はこの日、労働市場は一段と強まり、インフレ率は今後数カ月にかけて上昇するとの見通しを示し、連邦準備理事会(FRB)が引き続き緩やかなペースで金融政策引き締めを進めていく方針を明示した。

市場参加者は11日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)の行方を注目している。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.17%低下の93.391。

ユーロ/ドル<EUR=>は0.14%上昇。

一方、ポンドは対ドルで3週間ぶり安値をつけた。同日発表された英指標は強弱まちまちの内容となり、英成長に対する投資家の悲観的な見方を変えるには至らなかった。

ドル/円 NY終値 109.20/109.23 <JPY21H=>

始値 109.80 <JPY=>

高値 109.87

安値 109.16

ユーロ/ドル NY終値 1.1770/1.1774 <EUR21H=>

始値 1.1722 <EUR=>

高値 1.1784

安値 1.1714

(表はロイターデータに基づいています)