[ロンドン 15日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、国内のインフレ期待の低下に懸念を示し、連邦準備理事会(FRB)は将来のインフレ上振れの可能性に言及することでインフレ期待を押し上げる必要があるとの考えを示した。

総裁は15日に行う講演の準備原稿で「(インフレ)期待を示す複数の指標が低下している状況を目にすると、現在の低インフレが一時的なものだという説に同意することはより困難になっている」とした。

その上で、低いインフレ期待が根付くのを防ぐため、FRBは「インフレ率が今後数年間に2.5%で推移する可能性が高まる」ことを、公式発言の中でこれまで以上に認める必要がある、との考えを示した。

また、FRBはインフレ期待の低下に対処しなければ、「日銀が長期にわたって直面してきたような状況に陥る可能性がある」と警告した。

FRBが重視するコアPCE価格指数は9月の時点で1.3%にとどまっている。

イエレンFRB議長は、労働市場の引き締まりに伴ってインフレ率は2%に向かって上昇するとの見方を示しているが、エバンズ総裁は懐疑的だ。

総裁は「現在の景気循環が終わるまでにコアPCE価格指数の上昇率を系統的に2%前後に押し上げられないリスクは大きい」と警告した。

来月の利上げを支持するかどうかには言及しなかった。

2018年の米経済については「底堅い成長が続く」と予想した。