[イスタンブール 10日 ロイター] - トルコのアルバイラク財務相は10日、新たな経済計画を明らかにした。中央銀行の独立性や財政規律の強化を盛り込んだものの、投資家の不安を取り除き、通貨リラ急落を食い止めるための詳細には踏み込んでおらず、リラ急落に歯止めはかかっていない。

アルバイラク財務相はイスタンブールで企業幹部に対し、構造改革や経済の再調整のほか、「持続可能で健全な成長」を実現すると明言。ただ、政策の具体的な内容やその手段については明らかにしなかった。

さらに「中銀の独立性はトルコ経済に極めて重要」とした上で、「金融政策の完全な独立性を確保することが重要」と強調した。

危機に瀕しているリラ下落阻止に向けた具体的な措置には言及しなかった。ただ、日ごとの動きではなく「大局」に焦点を当てるべきとし、「強力なコミュニケーションを通じ、断固とした方法でリラの信認回復に注力していく」と述べた。

リラはこの日、一時20%超急落。2001年に変動相場制に移行して以来、1日としては最大の落ち込みとなった。

トランプ米大統領が同日、トルコからの輸入関税について、アルミニウムを20%、鉄鋼を50%に引き上げることを承認したと表明したことが圧迫要因となっている。

また、アルバイラク氏は、政府がインフレと成長は互いに取って代わるものとは考えていないとも発言したが、これが投資家のさらに不安を誘う可能性もある。

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