[ワシントン/シカゴ 15日 ロイター] - トランプ米大統領は15日、2件の墜落事故が起きた米航空機大手ボーイング<BA.N>の旅客機「737MAX」を改修し、ブランド名を変えるように促した。ボーイングは問題の解決と信頼回復に向けた対応策に注力していると強調した。

トランプ氏はツイッターで「私はブランド戦略について何も知らないかもしれないが(でも大統領にはなった!)、私がボーイングの立場だったら、737MAX機を改修し、機能を加え、旅客機の名前を変えるだろう。ある製品がこれほど打撃を受けたことはない」と投稿した。

航空会社の関係者は、運航再開後にいかに信頼を取り戻すかを巡り、ここ数週間に長時間の協議を重ねてきたと語った。

ボーイングの広報担当幹部は、信頼回復プロセスでパイロットらが極めて重要な役割を担うと説明。「パイロットが機体に寄せる信頼感が乗客や乗務員の信頼拡大につながる」と話した。

ボーイングの信頼関連の取り組みに詳しい関係者は、改名は大掛かりな作業だとして、同社が改名を検討することは考えられないと指摘した。

世界の企業ブランド力を数値化する英調査会社ブランド・ファイナンスは、ボーイングの企業評価は非難の的となっていると指摘するが、MAXを改名すべきではないと指摘。

ヘーグCEOは、ボーイングのブランドへの打撃は120億ドル超になる見通しとした上で、「長期的に見れば一時的な痛手だ」と述べた。

ブランド・ファイナンスによると、ボーイングは航空宇宙分野で世界で最も価値のあるブランドを有する。2018年には企業イメージの価値が61%上昇の320億ドルとなった。

安全性の問題が最優先される中で改名について議論することは不適切との指摘も出ている。ブランド・コンサルティング会社ランダーのトマス・オーダール最高戦略責任者は「単にブランドを改めるのではなく、問題に対処する必要がある」と語った。

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