[5日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは5日、米航空機大手ボーイング<BA.N>の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。新型コロナウイルス危機の影響で、航空宇宙業界の回復に予想以上の時間がかかる可能性があることが理由。

S&Pグローバルは「ボーイングは今後数年にわたりキャッシュフローが悪化する可能性があり、債務返済や利払い・税・償却前利益(EBITDA)の改善、クレジットメトリクスの回復が困難になる」と指摘した。

一方、流動性は潤沢だとし、長期格付けの「BBBマイナス」、短期格付けの「A─3」など格付けは据え置いた。

ボーイングは今後6─12カ月間、低迷期を乗り切るための大量の資金流出を賄えるとし、運航停止となっている「737MAX」の納入再開が見込まれる中、来年にはキャッシュフローがプラスになる可能性があるとした。

ボーイングのグレッグ・スミス最高財務責任者(CFO)も5日、オンライン会議で、新たな債務を通じた資金調達の必要はないとの見解を示した。