[シドニー 4日 ロイター] - 経営破綻した豪航空会社ヴァージン・オーストラリア・ホールディングス<VAH.AX>の債権者は4日、米プライベートエクイティ(PE)企業ベインキャピタルによる同社の買収を承認した。管財人のデロイトが明らかにした。これにより、ヴァージンは戦略的な再編への道が開かれる。

同社は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で需要が激減し、4月に約70億豪ドル(51億米ドル)の負債を抱えて任意管理手続き(日本の民事再生法に相当)に入っていた。

デロイトによると、べインが約束する総拠出額は約35億豪ドルで、無担保債権者は債権の9─13%が返済される。

デロイトは、ヴァージンの株式について、10月31日までにベインに譲渡される見込みとした。

ベインのマネジングディレクター、マイク・マーフィー氏は発表文書で、買収が承認されたことについて、ヴァージンの再建に向けた重要な節目となると述べた。

ヴァージンはベインの事業計画の下、全従業員の3分の1に相当する3000人を削減する計画。

ヴァージンは国内大手カンタス航空<QAN.AX>に対抗し、ビジネス顧客を取り込むため、長年かけて格安航空から従来のフルサービスキャリアへのシフトを進めてきたが、赤字が続いていた。

スカラー最高経営責任者(CEO)は2日、ヴァージンは法人顧客の取り込みも引き続き目指すが、やみくもに大口顧客を追い求めるのではなく、コストパフォーマンスを重視したマーケティングを行う計画だと述べている。