[8日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は8日、連邦準備理事会(FRB)が債券買い入れを拡大する必要性は認識していないと述べるとともに、コロナ危機が終息し始めれば、買い入れ縮小を支持する立場を示した。ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで語った。

「FRBは既にかなりの債券を買い入れており、個人的にはさらなる買い入れには懐疑的だ」と表明。長期金利は既に低く、債券買い入れの拡大が実体経済の支援につながる可能性はほとんどないとした。

「危機が終息し始め、われわれがそれに耐えたのであれば、個人的には一連の措置を終わらせることに賛成で、緊急資金供給プログラムを終わらせ、債券買い入れを縮小し、FRBのバランスシートの伸びを縮小する必要がある。市場が中毒に陥る、あるいはFRBの存在に頼り過ぎるのは健全ではない」とした。

FRBは危機の発生以降、金融市場の安定化と景気支援に向け約3兆ドルの債券を買い入れてきた。「少なくとも」現在の月1200億ドルのペースで買い入れを継続すると表明している。

一部の投資家はこの方針について、さらなる景気支援に向け、バランスシート拡大を加速する用意があることを示唆するものと受け止めている。

債券買い入れ拡大の抑制を望むカプラン総裁の見解が当局者間でどの程度共有されているかは明らかではないが、複数の当局者が最近、この問題について言及している。[nL4N2GZ0E9][nL4N2GZ325]

カプラン総裁は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、労働市場が最大雇用とされる水準に到達し、インフレ率が2%の目標を超える軌道にあると判断されるまで金利をゼロ付近に維持するとしたFRBの決定に反対票を投じた。[nL4N2GD3MA]

同総裁は8日、今年の米経済が約2.5%のマイナス成長になるとの見通しを示した。17人のFRB当局者の中で最も強気な見通しの1つとなる。

*内容を追加しました。