[シドニー 29日 ロイター] - 豪銀大手オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)<ANZ.AX>が29日発表した通期決算(9月末まで)は、キャッシュ利益が42%減の37億6000万豪ドルとなった。通期の貸倒引当金が過去最高の27億4000万豪ドルに上ったことが重しとなったが、下半期のキャッシュ利益が回復し、ロイター調査のアナリスト予想の35億1000万豪ドルは上回った。

下半期の引当金が上半期の3分の2程度に抑えられたことで、下半期のキャッシュ利益は23億4000万豪ドル(16億7000万米ドル)と、上半期から66%増加した。

ANZは、新型コロナウイルス危機に伴う今後の貸し倒れ損失への引当金を積み増すため、配当を減らすと発表。ただ、資本基盤は強固だと強調した。

期末配当は1株当たり0.35豪ドルとし、前年の0.80豪ドルから減配となった。豪規制当局は銀行が年内に支払う配当を利益の半分以下に抑えるよう要請しており、これに応じた形。

下半期の純金利マージンは12ベーシスポイント(bp)低下し、1.57%。豪銀大手コモンウェルス銀行<CBA.AX>が8月に発表した7bp低下よりも大幅に低下した。

ANZは、次年度については、ここ1年で起きたイベントによって予想が難しいとした。

普通株等Tier1比率(CET1)は9月末時点で11.3%。6月末時点の11.1%から上昇した。