[東京 26日 ロイター] - 経済産業省が26日発表した1月の鉱工業生産指数速報は前月比4.2%上昇して97.7となり、3カ月ぶりのプラスだった。ロイター集計の民間予測中央値は前月比4.0%上昇で、これを上回った。自動車部品の軸受けや半導体メモリーなどの増産が寄与した。もっとも、水準は新型コロナウイルス感染拡大前の2020年1月の水準を回復していない。

企業の生産計画から集計する2月の生産予測は前月比2.1%上昇となっているものの、3月は一転、同6.1%低下が見込まれている。経産省は「総じてみれば、生産は持ち直している」との基調判断を据え置いた。

会見した経産省幹部は、1月に発令された緊急事態宣言の影響は大きくなかったと総括しつつも、内外の新型コロナ感染拡大や2月の福島沖地震の影響を注視すると強調した。

1月の増産に寄与したのは汎用・業務用機械(前月比11.7%増)、電子部品・デバイス(同10.5%増)、電気・情報通信(同7.5%増)、生産用機械(同8.1%増)など。軸受け、発電所向けボイラー部品、USBメモリーなど小売り販売向け半導体メモリー、コンデンサー、リチウムイオン電池、半導体製造装置、ショベル系掘削機械などが伸びた。

2月の生産は、企業計画の上振れ傾向を考慮すると前月比プラス・マイナス両方の可能性があるという。3月に減産が見込まれるのは、生産用機械、電子部品・デバイスの減産が主な理由。経産省では「一時的」(幹部)とみている。

(竹本能文 編集:山川薫)