[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.9と前月の50.6から上昇し、3カ月ぶりの高水準を記録した。春節(旧正月)の連休に操業を停止していた工場が、需要増に対処するため生産を再開したことが背景。

市場予想(51.0)も上回った。PMIは50が景況改善・悪化の分岐点となる。50超えは13カ月連続。世界的な需要改善で景気回復の勢いがさらに増した。

キャピタル・エコノミクスのシニア中国担当エコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏は顧客向けノートで「今月は成長が力強く回復したことを示唆している」と指摘した。

中国の工場は通常、春節の連休中は操業を停止するが、今年は新型コロナウイルス感染への懸念で労働者の多くが遠出を控えたため、通常よりも早期に操業が再開した。

内訳では、生産と新規受注の指数がともに3カ月ぶりの高水準だった。

輸出受注指数は海外の需要改善で再び50を上回った。

エバンスプリチャード氏は、輸出のモメンタムが短期的に鈍化し、製造部門を圧迫する可能性があると指摘。「ワクチン接種により世界の消費が一段と通常のパターンに回帰する中、輸出の現在の力強さが今後数四半期に鈍化していく公算が大きい」との認識を示した。

中国は厳格な措置により、多くの国に比べて早期に新型コロナをほぼ抑制。工場が海外からの受注をこなす中、輸出の伸びがけん引し、経済は2020年初めの不振から急速に回復した。

統計局の高官、趙慶河氏は、海外でのコロナ感染再拡大と物流の停滞によって複数の調査対象企業は原材料の一部について十分な輸入量を確保できず、商品納入の時間が延びたと説明した。

3月の非製造業PMIは56.3と、2月の51.4から大きく上昇した。消費活動の回復を反映した。

製造業と非製造業を合わせた総合PMIは55.3で、2月の51.6から上昇した。

建設業のサブ指数は、暖かい季節の到来によって62.3となり、前月の54.7から急上昇した。

*内容を追加しました。