[東京 16日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比39円97銭高の2万9682円66銭となり、小幅続伸となった。米株高が好感されたものの、小幅高でもみあいに終始し、上値が重い状態が続いている。

前場段階で東証1部の売買代金は1兆円を割り込む薄商いとなった。

15日の米国株式市場は、米国債利回り低下を受けたハイテク株への買いや好調な経済指標を追い風に、ダウ工業株30種が初めて3万4000ドル台に乗せて終了。S&P総合500種指数も最高値を更新した。一方、米10年債利回りは1カ月ぶり水準の1.528%まで低下した。

これらが好感されて、日本株は朝方からしっかりで始まったものの、買い一巡後は伸び悩み、こう着状態に陥っている。日経平均、TOPIXともにチャートは煮詰まり感を強くしながらも、上下いずれかに放れるきっかけが掴めず、方向感を欠く動きが続いた。

市場では「決算発表に対するマーケットの見方が慎重で動きが取りにくい。菅首相の訪米でワクチン獲得、接種進展の期待が広がれば株価は上放れる可能性もあるが、そうでない場合は、もみあいが長く続くことになりそうだ」(岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が聞かれる

TOPIXは0.05%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9663億0600万円と1兆円を割り込んだ。東証33業種では、鉱業、精密機器、不動産業などが上昇し、海運業、鉄鋼、非鉄金属などの下げが目立つ。個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株がしっかりだったが、ソニーグループなど主力株がさえない。東芝は大幅安となった。

東証1部の騰落数は、値上がりが936銘柄、値下がりが1107銘柄、変わらずが136銘柄だった。