[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日に発表した3月の工業部門企業利益は、前年同月比92.3%増の7111億8000万元(1096億6000万ドル)となった。

景気回復に伴う原材料需要の拡大が寄与した。比較対象となる前年同月の利益が少なかったため大幅な増益となったが、増益率は鈍化した。

この統計は主要事業の年間売上高が2000万元以上の大企業が対象。

1─2月は前年同期比179%増加していたが、1─3月では137%増の1兆8250億元と伸びが鈍化した。

統計局の幹部は、原材料生産と化学、金属、石油などの加工業の利益が大きく、需要の持ち直しに伴い工業部門全体の利益を押し上げたと述べた。

中国の国内総生産(GDP)は国内外の需要拡大を背景に第1・四半期に前年比18.3%増加し、過去最大の伸びとなった。ただ、ロイターがまとめた市場予想の19%増を下回った。

アナリストは新型コロナウイルス感染拡大に伴う前年同期の経済活動の落ち込みによって統計にゆがみが生じていることから景気拡大ペースは今後緩やかになるとみている。

3月の輸出は大幅増、輸入は4年ぶり高水準、製造業PMIと生産者物価指数(PPI)は予想を上回る伸びだった。

アナリストの間では、輸出は短期的に勢いが鈍る可能性があるとの声が多い。新型コロナを巡る混乱を脱した他の諸国で生産が回復している。

3月の鉱工業生産は予想を下回る伸びにとどまった。

3月末時点の工業部門企業の負債は前年比9.0%増。2月末時点では9.4%増だった。

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