[シドニー 28日 ロイター] - 豪コモンウェルス銀行のエコノミストは28日、豪準備銀行(中央銀行、RBA)の利上げ開始時期の予想を2022年終盤から23年5月に後ずれさせた。新型コロナウイルス感染拡大を受けたシドニーのロックダウン(都市封鎖)延長見通しを踏まえた。

国内総生産(GDP)成長率は今年第3・四半期にマイナス2.7%に落ち込むと予想。予想通りとなれば、20年第2・四半期以来のマイナス成長となる。

ANZ銀行はGDPの前期比成長率がマイナス1.3%になると見込む。従来のプラス0.4%の予想を下方修正した。

一部のエコノミストは、シドニーのデルタ型変異株感染者が増え続けた場合、豪経済がリセッション(景気後退)に陥るリスクが小さいながらもあると指摘する。

CBAの豪経済担当責任者、ギャレス・エアード氏は「今後数カ月に労働市場をはじめ、豪経済に負のショックが加わる結果、賃金上昇圧力が本格的に生じるまでにはさらに長い時間がかかることになる」と分析した。

「つまり、引き締めサイクルが始まるのは2023年以降になる公算が大きい」とした。

その上で、「中心的なシナリオ」として最初の利上げは2023年5月となり、15ベーシスポイント(bp)引き上げられるとの見通しを示した。その後、23年6月に25bpの利上げが行われ、23年から24年序盤にかけて計3回、25bpの追加利上げがあり、政策金利のオフィシャルキャッシュレートは1.25%に上昇すると予想した。