[メルボルン 30日 ロイター] - 豪鉄鉱石大手フォーテスキュー・メタルズ・グループが30日発表した2021年度決算は、鉄鉱石価格の上昇を背景に利益が過去最高を記録した。同社は過去最高となる配当も発表した。

中国の堅調な需要とブラジルの供給問題を受けた鉄鉱石価格の上昇により、BHPグループやリオ・ティントなど競合他社も過去最高の利益を計上し、多額の配当を支払っている。

フォーテスキューの2021年度の調整後純利益は103億5000万ドルで、前年度の47億5000万ドルから増加した。Vumaがまとめた市場予想の104億1000万ドルは小幅に下回った。

決算発表を受けて株価は一時6.2%高の21.23豪ドルを付け、5月初旬以来の大幅な上げを記録した。

1株当たり2.11豪ドルの配当を発表。前年の同1豪ドルから引き上げた。年間配当は1株当たり3.58豪ドル、総額110億豪ドル(80億米ドル)となった。

21年度の鉄鉱石出荷量は1億8220万トン。22年度は最大1億8500万トンの出荷を見込んでいる。

22年度に再生可能エネルギー事業のフォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズに最大6億ドル投資する計画も明らかにした。

フォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズは昨年、水力発電事業、地熱事業、鉱物資源に関する調査を行うことで、アフガニスタン政府と覚書を交わした。

フォーテスキューのアンドリュー・フォレスト会長は、アフガンでタリバンが実権を握ったことについて、同社の契約で明記した四つの条件が満たされれば「タリバンを含め、誰とでも有意義な関わり合いを持つ」と発言。

四つの条件として、男女平等教育の実現、あらゆる形の強制労働、児童婚、現代奴隷制の廃止を挙げた。現代奴隷制は、個人的な利益や商業的な利益を目的とした深刻な搾取と定義されることが多い。