[上海 30日 ロイター] - 資産運用世界最大手の米ブラックロックは30日、中国で現地子会社を通じて自前のミューチュアルファンド(オープンエンド型投資信託)の販売を開始した。急成長を続ける中国の個人向け投信市場を取り込む狙いだ。

この「ブラックロック・チャイナ・ニュー・ホライゾン・ミクスト・セキュリティーズ・インベストメント・ファンド」はアクティブ運用型で、新エネルギー、消費、デジタルトランスフォーメーション、老後生活、ハイテクという5つの分野に絞って投資する方針。最大で80億元(12億4000万ドル)を集めたいとしている。

中国政府は昨年4月1日、投信事業における外資規制を撤廃。ブラックロックが100%子会社で事業を展開する初めての外国資産運用会社になった。

Zベン・アドバイザーズの調査責任者イバン・シー氏は「非常に中国向けに設計された商品だ。中国で外資系のファンドの完全子会社による初の投信であるだけに、業界から多大な注目を集めている」と述べた。同氏によると、中国の投信市場は今後10年で60兆元(8兆7500億ドル)にまで拡大する見通しだが、150社を超える業者がひしめく競争の激しいセクターだという。

ブラックロックの中国責任者トニー・タン氏は最近オンライン方式で開いた投資家説明会で「われわれが世界的に事業を行う際には、各国・地域の市場に参入する上で、地元の顧客特有のニーズを満たせるよう細心の注意を払っている」と発言している。