[オタワ 31日 ロイター] - カナダ統計局が31日に発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比1.1%減と、市場予想の2.5%増に反して減少した。カナダ経済が予想されたほど力強くなかったことが裏付けられた。

単月ベースで6月は0.7%増と改定はなかったが、7月は速報ベースで0.4%減。統計局は、7月のマイナス成長を踏まえると、経済活動は新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)前をなお約2%下回っているとしている。

CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ロイス・メンデス氏は「カナダ経済は考えられていたほど力強くなかった」と指摘。「新型コロナ感染拡大第4波に見舞われる中、カナダ経済は新たな試練に直面している」と述べた。

統計局によると、第2・四半期は主に中古住宅販売と輸出の減少が重しになった。パンデミックを受け、カナダでも住宅投資が活性化し、これまでの4四半期は5年平均を大きく上回っていた。

カナダ銀行(中央銀行) は年率換算で2.0%増を予想。結果はこれを大幅に下回ったが、中銀の債券買い入れ縮小計画に影響が及ぶか、見方は割れている。

BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「中銀は約10年ぶりの高水準にあるインフレへの対応も迫られている。このため、テーパリング(量的緩和の縮小)計画をこのまま推し進めるだろう。ただ、激しい討論が予想される」と述べた。