[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日発表した8月の製造業景気指数は59.9と、市場予想に反して上昇した。新規受注が好調だった。ただ人手不足により、雇用が9カ月ぶりの低水準となった。市場予想は58.6だった。

7月は59.5だった。

8月は新規受注指数が66.7と、3カ月ぶりに上昇した。今年上半期に大きく減った在庫を補充しようと企業が必死になっており、需要を引っ張っている。年内と2022年初めの国内総生産(GDP)の主要な成長要因と見込まれる在庫の蓄積は、供給の制約によって抑えられている。

供給業者から製造業者への配送に関する指数は8月に低下し、いくらか改善を示した。

仕入れ価格指数は7月の85.7から、79.4に低下し、8カ月ぶりの低水準となった。6月には過去最高の92.1を記録しており、物価上昇がピークを過ぎたことを示す可能性がある。

ただ、労働者の不足は続いている。雇用指数は49.0に下がり、昨年11月以来の低水準になった。ISMのティモシー・フィオーレ氏によると、労働者の間でより良好な雇用条件を求める動きが出ている。

8月の雇用増加に悪影響を与えた可能性がある。ロイターが実施したエコノミスト調査によると、8月の雇用統計では非農業部門雇用者数の75万人増が予想されている。

BMOキャピタル・マーケッツ(トロント)のシニアエコノミスト、ジェニファー・リー氏は、製造業景気指数が予想外に上昇したものの、成長の足かせになっている供給阻害が改善したわけではないと指摘。

ただ、消費がモノからサービスに戻る中でも米製造業は底堅く推移しており、コンピューター・電子機器、化学製品、輸送機器を含む主要6部門全てで、少なくとも緩やかな伸びが報告された。

コンピューター・電子機器メーカーは、世界的な半導体不足にもかかわらず、顧客に影響を及ぼすことなく対応できていると報告。輸送機器メーカーは、半導体不足で製造に影響が出ているものの、販売はなお好調と報告した。