[チューリヒ 2日 ロイター] - スイス経済省経済事務局(SECO)が2日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前期比1.8%増だった。

新型コロナウイルス対策の行動制限措置が緩和され、プラス成長に転換した。

個人消費や、ケータリング、国内観光などのサービス産業が上向いた。

SECOは「第2・四半期のGDPは、新型コロナ流行前の2019年第4・四半期の水準をわずかに0.5%下回った」と表明した。

第2・四半期のGDPは前年比では7.7%増。ロイターがまとめた市場予想は、前期比2.0%増、前年比9.0%増だった。

スイス政府は6月に今年の経済成長予測を3.6%に上方修正。行動制限措置の緩和で信頼感が回復したとの見方を示していたが、その後、新型コロナの第4波が「非常に懸念される」と表明。景気回復に重大なリスクが生じる可能性があると警告している。

感染者は増加しているが、政府はこれまでのところ、追加の行動制限措置の導入を見送っている。

第1・四半期のGDP改定値は前期比0.4%減。2020年は2.4%減だった。

SECOによると、第2・四半期は、行動制限措置で最も打撃を受けていたサービス業が上向いた。宿泊・食品サービスは48.9%増、芸術・娯楽は52.9%増。ただ、いずれも新型コロナ流行前の水準は下回った。

製造業生産とモノの輸出も大幅に増加したが、増加ペースは第1・四半期の著しい高水準から鈍化した。

スイスではインフレが進んでいる。8月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.9%上昇。7月は0.2%上昇だった。

スイス中銀は23日に政策決定会合を開く。