[2日 ロイター] - <為替> 雇用関連の経済指標が堅調だったことで、米連邦準備理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)が意識される中、ドルが軟化した。ユーロは欧州中央銀行(ECB)当局者のこのところの発言を受け、対ドルで約1カ月ぶりの高水準を維持した。

労働省が朝方発表した8月28日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は34万件と、前週から1万4000件改善し、2020年3月中旬以来の低水準となった。このほか、雇用コンサルティング会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが発表した統計によると、8月の米企業の人員削減数は17%減の1万5723人と、1997年6月以来の低水準となった。

市場はFRBのテーパリング(量的緩和の縮小)開始時期を見極めようと、労働省が3日に発表する8月の雇用統計に注目。

主要6通貨に対するドル指数は0.303%安の92.229。一時は92.219と、8月5日以来の低水準を付けた。

ユーロは0.31%高の1.1874ドル。

ECBが9日に開く理事会を前に、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は8月31日、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の縮小を検討できる状況になっているとし、次回理事会で第4・四半期の縮小開始が討議されるとの見方を表明。ECBラガルド総裁は1日、ユーロ圏経済は新型コロナウイルスによるパンデミック「世界的大流行)から回復しつつあり、なお苦境に立たされている一部のセクターに標的を絞った「外科的」な支援のみが必要になっているとの認識を示した。

円は対ドルで0.04%高の109.96円。英ポンドは対ドルで0.48%高の1.3834ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.98%高の4万9333.82ドル。一時は8月23日以来、初めて5万ドル台に乗せた。イーサは1.5%安の3774.04ドル。前日は3837.20ドルと、約3カ月半ぶりの高値を付けていた。

<債券> 米債利回りが低下した。注目度の高い8月米雇用統計の発表を3日に控え様子見ムードが広がった。

指標10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)低下の1.2919%だった。

MUFGの米マクロ戦略部門責任者、ジョージ・ゴンカルブス氏は、利回りが「全体的に非常にタイトなレンジ」に留まっているとした上で、雇用者数の伸びが60万人を大幅に下回った場合、米債への買いが強まり利回りが1.20%を試す一方、予想通りの伸びとなれば「投資家が今、守りに入っているため」利回りがやや上昇する可能性もあるとした。

米財務省は2日、来週に3年債(580億ドル)、10年債(380億ドル)、30年債(240億ドル)の入札を実施すると発表した。

5年債利回りは1bp弱低下し0.774%。

2年債と10年債の利回り差は1bp弱縮小し107.84bpとなった。

フェデラルファンド(FF)金利の実勢レートは8bpに回復。前日には月末要因から6月以来の低水準である6bpに低下していた。

<株式> S&P総合500種指数とナスダック総合指数が最高値を更新。ダウ工業株30種も上昇した。商品(コモディティー)価格の値上がりでエネルギー株が堅調だったほか、新規失業保険申請件数の改善も相場を後押しした。

エネルギーセクターは2.5%高となり、前日までの3日間の下落の大部分を取り戻した。米在庫減少やドル安を背景に原油価格が2%上昇したことに支援された。

キャボット・オイル・アンド・ガスは6.7%高、オキシデンタル・ペトロリアムは6%高と上げが目立った。エクソンモービルとシェブロンはともに2%超値上がりした。

情報技術セクターはマイナス圏に転落。一部の大型テクノロジー株の間で最近見られていた上昇の勢いが失速した。

アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、フェイスブック、グーグル親会社アルファベットは0.2─1.8%安。一方、ネットフリックスは1.1%上昇し、最高値で引けた。

市場はFRBの政策の道筋を探る上で、3日発表の雇用統計に注目している。

金融大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)は2.6%高。不正営業問題の被害を補償する取り組みを巡り、規制当局が十分に進展しないとして同社に対し追加処分を科す可能性があると報じられ、前日まで3日続落していた。

<金先物> 株などリスク資産が上昇する中、ポジション調整の売りに押され、続落。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比4.50ドル(0.25%)安の1オンス=1811.50ドル。

<米原油先物> 米原油在庫の大幅取り崩しや対ユーロでのドル下落に伴う割安感などを背景に続伸した。米国産標準油種WTIの10月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.40ドル(2.04%)高の1バレル=69.99ドルと、中心限月ベースで8月3日以来1カ月ぶりの高値となった。11月物は1.41ドル高の69.73ドル。

米エネルギー情報局(EIA)が1日発表した最新週の国内原油在庫は前週比720万バレル減と、取り崩し幅は市場予想(310万バレル減=ロイター調査)を大きく上回った。在庫減少は4週連続。

需給引き締まり期待が強まる中、相場は一時70.61ドルまで上昇した。

ドル/円 NY終値 109.92/109.95

始値 109.97

高値 110.09

安値 109.94

ユーロ/ドル NY終値 1.1873/1.1877

始値 1.1853

高値 1.1876

安値 1.1837

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 102*10.00 1.8984%

前営業日終値 101*26.50 1.9190%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*21.50 1.2852%

前営業日終値 99*16.50 1.3020%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.00 0.7692%

前営業日終値 99*27.25 0.7800%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.63 0.2096%

前営業日終値 99*26.50 0.2110%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35443.82 +131.29 +0.37

前営業日終値 35312.53

ナスダック総合 15331.18 +21.80 +0.14

前営業日終値 15309.38

S&P総合500種 4536.95 +12.86 +0.28

前営業日終値 4524.09

COMEX金 12月限 1811.5 ‐4.5

前営業日終値 1816.0

COMEX銀 12月限 2391.8 ‐30.3

前営業日終値 2422.1

北海ブレント 11月限 73.03 +1.44

前営業日終値 71.59

米WTI先物 10月限 69.99 +1.40

前営業日終値 68.59

CRB商品指数 220.0142 +2.0347

前営業日終値 217.9795