[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が7日発表した7月の鉱工業生産指数は1.0%上昇した。上昇は4か月ぶり。景気回復を妨げていた供給障害を克服しつつある状況が示された。

ロイターがまとめた市場予想は0.9%上昇だった。6月分は1.0%低下に修正された。

製造業の生産は1.3%増、建設業は1.1%増、エネルギー部門は3.2%減だった。

自動車生産は1.9%増、機械・エンジニアリング部門は6.9%増だった。

経済省は、「半導体の供給不足はしばらく続く見通しだが、工業部門は底打ちしたと思われる」と指摘した。

6日に発表された7月の鉱工業受注は予想外の増加でドイツ統一後の最高水準となり、下期が好調なスタートを切ったことが示された。

IFO経済研究所は、自動車産業やエンジニアリング産業の生産見通しは8月に大幅に改善したと指摘。IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は、企業が部材供給のボトルネックが今後数カ月にゆっくり改善すると期待していると述べた。

ただ、経済成長をけん引する家計支出は低迷が続いている。

7月の小売売上高指数は5.1%低下し、予想以上の落ち込みだった。

キャピタル・エコノミクスのアンドリュー・ケニングハム氏は、7月の鉱工業生産指数の上昇は、6月の低下を取り戻したに過ぎず、製造業の生産は平時を大きく下回っていると指摘。

「経済のそれ以外の分野は本格回復に近い状況だが、製造業、特に自動車セクターのサプライチェーン問題の影響で、国内総生産(GDP)は少なくとも今年第4・四半期までは、パンデミック前の水準を下回る状態が続くだろう」と述べた。

供給のボトルネックについて、ケニングハム氏は、いずれ緩和する公算だが、完全に解消するのは来年との見方を示した。

それでもキャピタル・エコノミクスは、7─9月のGDP伸び率が前期比2%超に加速すると予想している。4─6月は1.6%だった。

ドイツ政府の成長率予想は今年が3.5%、来年は3.6%。