[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.13/18円)からドル高/円安の113.43/45円だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長によるタカ派的な発言や時間外取引の米長期金利の小幅な上昇を背景にドル買い/円売りが進み、一時113.55円まで上昇。その後は、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」への根強い警戒感から、ドル買いの勢いは続かなかった。

パウエルFRB議長は30日、上院銀行委員会で証言し、経済が堅調でインフレ高進が来年半ばまで持続すると予想される中、2週間後に開かれる次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模な債券買い入れプログラムの縮小加速を検討すべきと述べた。

三菱UFJ銀行のチーフアナリスト、内田稔氏は、オミクロン株の出現や米国では新型コロナの感染が拡大している可能性があり、「実際のテーパリングの加速は考えにくく、今後の状況次第では市場の利上げ期待は後退していく可能性がある」との見方を示す。

また内田氏は、原油価格の軟調な推移を背景にインフレに対する期待が落ち着くにつれてドルの下押し圧力が強まると指摘し、「ドル/円は110円方向に向かって少しずつ緩んでいく展開になる」と予想する。

クロス円は上昇。日経平均株価が底堅く推移したほか、時間外取引の原油先物価格がやや持ち直したことから、資源国通貨を中心に買われた。豪ドル/円は81.29/33円、カナダドル/円は89.07/11円。

トルコリラ/ドルは安値圏で推移。前日の海外市場では、エルドアン大統領が改めて積極利下げを支持する発言を受けて、トルコリラは対ドルで最安値を更新していた。

セントラル短資FXの市場業務部長、水町淳彦氏は「トルコリラは不安定な状況が続いてる」とした上で、「特に流動性が薄くなる局面において、突発的な動きが引きつづき生じる可能性がある」との見方を示した。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 113.43/45 1.1334/38 128.59/63

午前9時現在 113.29/31 1.1328/32 128.35/39

NY午後5時 113.13/18 1.1336/39 128.30/34