[28日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムが28日に発表した第2・四半期の業績見通しは市場予想を下回った。倉庫の運営費と配送費の増加が重しになる中、第1・四半期は純損失を計上。時間外取引で株価は9%下落した。

消費者は景気の先行き不透明感が高まる中、裁量支出を控えており、クラウド事業の競争も激化している。アマゾンは第2・四半期の売上高は1160億─1210億ドルになると予想。リフィニティブがまとめたアナリスト見通しの1254億8000万ドルを下回った。

営業損益のレンジは、10億ドルの損失から30億ドルの利益と予想。前年同期は77億ドルの利益を計上していた。

インサイダー・インテリジェンスの主席アナリスト、アンドリュー・リプスマン氏は「アマゾンにとって厳しい決算となった。事業のあらゆる主要分野のトレンドが悪い方向に向かい、第2・四半期の見通しも弱かった」と述べた。

第1・四半期決算は、純損益が38億ドル(1株当たり7.56ドル)の損失。米新興電気自動車(EV)メーカー、リビアン・オートモーティブへの投資が重しになった。前年同期は81億ドル(同15.79ドル)の利益を計上していた。

純売上高は7%増の1164億ドル。アナリスト予想は1163億ドルだった。

クラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の売上高は37%増の184億ドル。アナリスト予想を若干上回った。

最大市場である北米では、売上高が8%増加したものの営業費用が16%増の710億ドルとなり、16億ドルの営業損失を計上した。

アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)はプレスリリースで、同社が倉庫の人員や運営能力のニーズをようやく満たしたとした上で、生産性の向上にはまだ課題が残されていると述べた。

また、ブライアン・オルサフスキー最高財務責任者(CFO)は記者団に対し、20億ドル相当のインフレ圧力を含め、前年比でコストが約60億ドル増加したとし、賃金や燃料費の上昇に言及。ロシアのウクライナ侵攻がコスト上昇につながっているとの見解を示した。

調査会社R5キャピタルの創設者、スコット・マシュキン氏は、アマゾンは現在、巨大な物流インフラを持っており、それを十分に活用するためには受注を増やす必要があると指摘した。