[ロイター 29日] - 米石油最大手のエクソンモービルが29日発表した2022年第1・四半期決算(3月31日まで)は純利益が54億8000万ドルとなり、前年同期(27億3000万ドル)の約2倍に膨らんだ。1株当たり利益は1.28ドル。前年同期は0.64ドルだった。

ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」事業からの撤退に伴う34億ドルの評価損を除いても、市場予想を下回った。

調整後1株当たり利益は2.07ドルとなり、リフィニティブによる市場予想の2.12ドルを下回った。

売上高は905億ドル。市場予想は927億ドルだった。

エクソンは自社株買いの規模を3倍とし、フランスのトタルといったエネルギー大手と同様に株主還元を拡大した。エクソンは来年末までに最大300億ドルの自社株買いを実施すると公表し、これまで予想していた100億ドルから引き上げた。

コンサルティング会社のパリシー・アドバイザーによると、米石油大手は第1・四半期に燃料価格変動の打撃を受けた。原燃料の購入から製品販売までの間に価格が急変したため、下流部門の業績に悪影響を及ぼしたという。

パリシーのエネルギー担当ディレクター、アニシュ・カパディア氏は「現在の市場は非常に不安定だ。インフレによるコスト上昇も顕在化している」と指摘した。

英石油大手のBP、シェルもロシアからの事業撤退に伴ってそれぞれ最大250億ドル、50億ドルの評価損を計上するとしている。