英個人消費、21年1月以来の減少、インフレが響く=業界団体
5月10日、英小売協会(BRC)が発表した4月の小売売上高は前年比0.3%減と、2021年1月以来初めて減少した。インフレが響いた。写真はロンドンのスーパーマーケットで2月撮影(2022年 ロイター/Paul Childs)
(ロイター)
3月は3.1%増だった。
BRCのヘレン・ディキンソン最高責任者は「生計費の上昇で消費者信頼感が冷え込み、個人消費にブレーキがかかった」と指摘。ウクライナ戦争で国際食料価格が3月から4月にかけて13%上昇しており、今後さらに問題が増える見通しという。
4月は家具や電化製品など高額商品への支出が特に低迷。中国からの出荷が遅れていることも業界の問題になっているという。
バークレイカードの家計支出調査によると、4月の必需品への支出の伸びは3月をやや下回った。給油を減らす動きや食品への支出を節約する動きが見られた。
公共料金への平均支出は前年比で30%近く増加。公共料金の値上げが影響した。
4月の個人消費は全体では前年比18.1%増。エネルギー価格の上昇を反映した。