[ワシントン 11日 ロイター] - 米労働省が11日に発表した4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比8.3%上昇となった。エネルギー価格の高騰が一服したことで、1981年12月以来の高水準だった3月の8.5%から減速した。減速は昨年8月以来初めて。インフレはピークを付けた可能性があるものの、7カ月連続で6%を上回っており、連邦準備理事会(FRB)は当面、金融引き締めを継続するとみられる。

前月比では0.3%上昇と、伸びは昨年8月以来最小。3月は1.2%上昇と、2005年9月以来の大幅な伸びを記録していた。

市場予想は前年同月比が8.1%上昇、前月比が0.2%上昇だった。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前年同月比6.2%上昇。82年8月以来の大幅な伸びとなった前月(6.5%上昇)から減速した。前月比では0.6%上昇。3月は0.3%上昇だった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「高インフレとの闘いはまだ終わっていないが、状況は悪化しておらず、市場に一定の安心感を与える」と指摘。「FRBは6、7月の2回の会合で50ベーシスポイント(bp)利上げする計画を維持できる。インフレ対応に向けそれ以上迅速に動く根拠はない」と述べた。

項目別では、ガソリン価格が前月比6.1%下落。3月は18.3%上昇していた。ただ、ガソリン小売価格は週初から再び上昇に転じており、今回の下落は一時的なものにとどまる見通し。

食品は前月比0.9%上昇した。食品は幅広い分野で上昇し、乳製品関連では2.5%急騰と、07年7月以来の高い伸びとなった。

帰属家賃は前月比0.5%上昇と、伸びは06年6月以来最大となった。

需要がモノからサービスにシフトしていることが、インフレの伸び鈍化に幾分寄与したとみられる。しかし、夏にかけて拡大が見込まれる航空旅行やホテルなどのサービスへの需要や労働力不足が、インフレを押し上げる可能性がある。

航空運賃は前月比18.6%上昇と、過去最大の伸びを記録。

新車は前月比1.1%上昇し、宿泊やレジャー、家具、医療費も上昇した。

コアのサービス価格は0.7%上昇し、90年8月以来の大幅な伸びとなった。エコノミストは、人件費急拡大が消費者に転嫁されていることが浮き彫りになったと指摘する。

シティグループのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「サービス価格の一段の上昇を受け、FRBが賃金と物価の上昇スパイラルを否定することは難しくなるだろう」と述べた。

一方、衣料品は前月比0.8%下落と、7カ月ぶりに下落し、20年5月以来の大幅な下げとなった。通信も3カ月連続で下落、中古車・トラックも0.4%下落した。