[11日 ロイター] - 米財務省が11日に発表した4月の財政収支は3080億ドルの黒字と、月間の黒字額として過去最高を記録した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの力強い経済回復を背景に歳入が前年同月比で約2倍となった。

2021年4月の財政収支は確定申告の期限が5月17日に1カ月先送りされたことで歳入が減少し2260億ドルの赤字だった。

これまでの月間の黒字額の過去最高は18年4月の2140億ドルだった。4月は伝統的に15日が確定申告の期限のため黒字になりやすいが、金融危機後の09年、10年、11年および新型コロナ禍だった20年、21年に赤字を計上していた。

4月の歳入は前年同月比97%増の8640億ドル。月間で過去最高となった。源泉徴収されない個人納税額が4000億ドル(274%)増加し、5460億ドルになったことを受けたもので、昨年の納税期限の延期が一因だ。しかし、給与から源泉徴収される個人税も、8%増の2450億ドルに達した。

歳出は16%減の5550億ドル。コロナ関連の歳出が減少した。

2022会計年度(21年10月1日から)の累計では3600億ドルの赤字。赤字額は前年同期の1兆9320億ドルから81%減少した。年度当初7カ月間の赤字としては、共和党主導の減税策が制定される前となる17年度の3440億ドル以来最少となった。

累計の歳入は39%増の2兆9860億ドルと過去最高。歳出は18%減の3兆3460億ドルだった。

今年度累計の連邦準備理事会(FRB)の利益は46%増の710億ドルで、これは過去1年間に債券ポートフォリオが拡大したことが要因だ。しかし、財務省の担当者は、金利の急上昇によりFRBが銀行の準備預金に対して支払う利息が上昇するため、この伸びはすぐに反転し始めるだろうと述べた。

財務省の4月の金利コストは32%増加して600億ドル、今年度累計では28%増の3500億ドルとなった。これは主に物価連動国債(TIPS)保有者に支払うコストが要因だ。

財務省の担当者によると、通常の債券の金利コストは今年度累計で20億ドルしか増加しておらず、発行済み財務省証券の加重平均利回りは21年4月の1.65%に対して今年4月は1.66%だった。