[東京 12日 ロイター] - 東京エレクトロンは12日、23年3月期の連結営業利益が前期比19.5%増の7160億円との見通しを発表した。半導体メーカーの旺盛な設備投資需要を背景に、過去最高益を見込む。

売上高は17.3%増の2兆3500億円を計画。連結営業利益予想は、IBESがまとめたアナリスト23人のコンセンサス予想平均値6939億円を上回った。

22年の半導体前工程製造装置市場は前年比2割程度の成長を予想している。笹川謙ファイナンスユニットジェネラルマネジャーは「ロジック半導体やファウンドリーの成長が非常に大きい」とした上で、23年以降も「さらに期待できる」と述べ、半導体メーカーの投資拡大に伴い、製造装置の需要も高い水準で推移するとの見解を示した。

同日、宮城県の工場敷地内に約470億円を投じて開発棟を建設すると発表した。25年春に竣工する。半導体需要の拡大を受け、「生産能力の不足が想定以上に早く見えてくる可能性がある」(笹川ジェネラルマネージャー)として、ほぼすべての拠点で、生産増強を計画していると明かした。

市場が急速に拡大する中で、部材不足の影響はあるとしたが、同社に限っては、パートナー企業との連携を深め生産・調達の平準化を図ってきたことから、業績に大きな影響はないという。

22年3月期決算の実績は、売上高が43.2%増の2兆0038億円、営業利益が86.9%増の5992億円、純利益が79.9%増の4370億円だった。

(浦中美穂)