[上海 16日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は16日、1年物の中期貸出制度(MLF)を通じて資金をロールオーバーし、金利は大方の予想通り2.85%で据え置いた。

金融機関に1000億元(147億ドル)を供給。金利は4カ月連続で据え置いた。この日に同額のMLF融資が満期を迎えるため、資金供給は差し引きゼロとなった。

MLF金利は据え置かれたが、市場はなお、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の影響で減速する経済を下支えするため、一定程度の金融緩和や刺激策が打ち出されると予想。この日発表の4月の鉱工業生産は前年比2.9%減少し、市場予想を大幅に下回った。

人民銀はこの日の資金動向は「銀行システムの流動性を適度に潤沢な状態に保つ」狙いがあると説明した。

ロイター調査では市場関係者39人のうち31人が金利据え置きを予想していた。

UBSを含む一部の投資銀行は銀行の貸出金利の指標であり、MLF金利に緩く連動している最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)が20日の定期見直しで引き下げられると予想。4月の預金準備率と預金金利上限の引き下げにより銀行の負債コストが実質的に低下したため。

シティのアナリストは、4月の融資データの弱い内容もLPR小幅引き下げの可能性を高めたと指摘した。

マッコーリーのエコノミスト、ラリー・フー氏は、当局が認めたばかりの初回住宅購入者に対する住宅ローン下限金利の引き下げは、不動産部門を好転させるには十分ではないとし、さらなる不動産関連の緩和策を予想した。

さらに、「弱い経済指標を踏まえると、1月に続くLPRの追加引き下げが近く行われる可能性がある」とした。