[東京 19日 ロイター] - 財務省が19日発表した4月貿易統計速報は、貿易収支が8392億円の赤字だった。原油をはじめとする資源価格の高騰で輸入額は過去最高を更新した。輸入が輸出を上回り、貿易赤字は9カ月連続となった。対ロシアからの輸入は資源高の影響で7割近く上昇した。

ロイターが調査した貿易収支の予測中央値は1兆1500億円の赤字だった。

輸出は8兆0762億円で前年比12.5%増加。鉄鋼や鉱物性燃料、自動車などの輸出が増加した。前年同月比で14カ月連続のプラス。

一方、輸入は前年比28.2%増の8兆9154億円だった。比較可能な1979年以降で過去最大。原粗油や液化天然ガス、石炭などの輸入が増えた。15カ月連続の増加。

日本総研の下田裕介・主任研究員は、「資源や食料などの価格上昇は、円安やウクライナ情勢が大きく影響している。これらの短期的な解消は見通せないため、しばらく貿易赤字は続くだろう」との見解を示した。「貿易赤字が続くと円安を招きやすい。円安に対するデメリットに注目が集まる可能性がある」と述べた。

地域別では、対米輸出が前年同月比17.6%増加し、7カ月連続のプラス。自動車や原動機などがプラスに寄与した。中国向けの輸出は5.9%減少し、2020年3月以来の下げ幅だった。上海における新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の影響で、物流や工場の稼働に影響がでたことが背景と見られる。

ウクライナ侵攻で西側諸国が制裁を続けているロシアへの輸出は、前年同月比69.3%減少した。自動車や原動機などが減少に作用した。一方、輸入は原油や液化天然ガスなど資源価格の上昇で同67.3%増加した。

財務省によると、原粗油の4月輸入状況は金額ベースで前年同月比99.3%増の1兆1774億円だった。円建ての輸入通関単価は1キロリットルあたり8万3246円となり、対前年同月伸び率はプラス82.1%となった。

*財務省の発表資料は以下のURLをクリックしてご覧ください。http://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm

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