午前の日経平均は小幅続落、材料に欠き模様眺めムードに
25日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比35円06銭安の2万6713円08銭と小幅に続落した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
(ロイター)
24日の米国株式市場は、ナスダック総合とS&P総合500種がマイナス圏で終了。引き続きリセッションに陥ることが懸念されている。ただ、主要3指数は午後の取引で下げ幅を縮小、ダウ工業株30種はプラスで引けた。
これを受けて日本株はマイナスでスタート。売り一巡後は下げ渋り、一時プラスに浮上する場面もあったが「新たな材料が見当たらない。目先は方向感を欠く動きになりそうだ」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声も聞かれ、前場中盤からは小幅安の水準でもみあう展開となった。
市場では「価格帯別累積出来高から判断すると、2万6500円─2万7000円のレベルは商いを消化しており、戻り売りが出やすく上値を追いにくくなる」(雨宮総研・代表の雨宮京子氏)との声が聞かれる。
TOPIXは0.07%ポイント高とほぼ前日終値と変わらずの水準で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆3170億9800万円。東証33業種では、その他製品、サービス業が値下がりし、精密機器、電気・ガス業などの上昇が目立つ。個別では、任天堂が軟化したほか、ソフトバンクグループはさえない。半面、東京エレクトロンなど半導体関連株が堅調に推移した。
プライム市場の騰落数は、値上がり751銘柄(40%)に対し、値下がりが1005銘柄(54%)、変わらずが81銘柄(4%)だった。