[北京 10日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が10日発表した5月の人民元建ての新規融資は1兆8900億元(2826億2000万ドル)と、4月の6454億元から急回復し、ロイターがまとめた市場予想の1兆3000億元を上回った。

中国当局は、新型コロナウイルスの流行を背景とする急激な景気減速に歯止めをかけようとしている。

前年同月は1兆5000億元だった。

キャピタル・エコノミクスはノートで「信用の伸びは予想以上に強かった。5月下旬に政策当局者が銀行に融資を増やすよう求める明確なシグナルを出したことを受け、さらに加速する可能性がある」と指摘。「さらなる政策緩和が見込まれる。しかし、民間部門の信用需要は引き続き低調で、現在の予算計画では地方政府の借り入れは減速しそうだ。信用の伸びが劇的に拡大する可能性はまだ低いと思われる」とした。

住宅ローンを含む家計融資は、4月の2170億元から2888億元に増加。企業融資は4月の5784億元から1兆5300億元に急増した。

ただ、毎月の新規融資のうち38%が短期手形であり、4月の80%から低下したものの、第1・四半期の10%よりは依然として高く、実質的な信用需要は依然として弱いことがうかがえる。

マネーサプライM2の前年比伸び率は11.1%。ロイターがまとめた市場予想は10.4%だった。4月は10.5%。

5月末時点の元建て融資残高は前年比11.0%増。4月は10.9%増、市場予想は10.7%増だった。

通常の銀行融資に加え、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行などを含む広義の与信・流動性を示す社会融資総量の残高の伸び率は、4月の10.2%から10.5%に加速した。

5月の社会融資総量は、4月の9102億元から2兆7900億元に急増。アナリスト予想は2兆0200億元だった。