[北京 16日 ロイター] - 中国国家統計局が16日発表したデータに基づきロイターが算出した5月の中国新築住宅平均価格(主要70都市)は前月比0.1%下落した。2カ月連続の下落。落ち込み幅は4月の0.2%から縮小したものの、新型コロナウイルス対策の厳しい規制の影響で全般的な需要はなお弱い。

5月は前年比でも0.1%下落した。マイナスは2015年9月以来。4月は0.7%上昇していた。

前年比ベースの上昇率は昨年5月以降、鈍化している。景気減速、住宅ローン審査の厳格化、不動産開発業者の資金繰り悪化が背景。

1─5月の北京の不動産販売(床面積ベース)は前年比16.8%減少した。地元の統計局が16日明らかにした。

5月には100以上の都市で、住宅ローン金利の引き下げや購入制限の緩和など不動産支援策が導入された。

統計局によると、5月の新築住宅価格が前月から上昇したのは70都市中25都市。4月の18都市から増えた。

小規模都市では新築住宅価格が9カ月連続で下落しており、業界は依然として厳しい状況にある。

ゴールドマン・サックスはリポートで「ここ数カ月は地方政府が住宅支援策を拡大しているが、中小都市の不動産市場は引き続き逆風に見舞われる可能性がある。人口の純流出、潜在的な過剰供給問題など大都市より成長ファンダメンタルズが弱いためだ」と述べた。

センタラインのアナリストは「刺激策が頻繁に導入されているが、新型コロナにより住宅購入者の心理は冷え込んでいる」と述べた。

今後数カ月以内に需要喚起を狙ったさらなる支援策が打ち出されると見込まれている。