[17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は17日、米ドルの公式デジタル通貨を開発すれば、他国がデジタル通貨を発行する中で世界におけるドルの支配的地位を維持することに寄与するとの認識を示した。

パウエル氏はFRBが開催したドルの国際的役割に関する研究会合の冒頭で「米国の中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)はドルの国際的地位を維持するのに役立つ可能性がある」と述べた。

FRBはデジタルドル構想に関する4カ月間の意見公募を締め切ったところだ。この構想について、ブレイナード副議長が推進派の筆頭に立つ一方、ウォラー理事は難色を示している、

パウエル氏は「寄せられた意見を検討する際には、世界の現状とともに、今後5年から10年で世界の金融システムがどのように進化していくかも考慮することになる」と述べた。

現在10カ国がすでにCBDCを発行し、さらに105カ国が検討中とされ、ドルの支配的地位が揺らぐのではないかと懸念されている。

パウエル氏は、ドルはなお透明性、法の支配、FRBの完全な独立性へのコミットメントなど、主要なファンダメンタルズに支えられていると説明。

FRBが物価安定の責務を果たしていることが、価値の貯蔵としてのドルへの幅広い信頼に寄与しているとし「そのために、われわれは、インフレ率を目標の2%に戻すことに注力している」と述べた。