[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を市場予想通り据え置いた。

1年物LPRは3.70%、5年物は4.45%で、それぞれ前月と変わらずとなった。

中国でのほとんどの新規・既存融資は1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響を及ぼしている。

市場では他の主要国が利上げを進める中、人民銀行が元安や資本流出を懸念して利下げに慎重になっているとの見方が多い。

SPIアセット・マネジメントのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は「景気を支えるための金融緩和にやや消極的なのだろう。米連邦準備理事会(FRB)など海外中央銀行と逆の方向に動くことに警戒感があるのかもしれない」とした上で「だが、流動性の供給を拡大して与信を促す策を打ち出すのは時間の問題のように思える」と述べた。

キャピタル・エコノミクスはリポートで「人民元は引き続き極めて強く、元安への懸念はないだろうが、急激に売り込まれて壊滅的な影響が出ることを防がなければならないという状況には追い込まれたくないはずだ。ほぼ全ての主要国中銀は非常にタカ派的になっており、利下げすればそうした状況に追い込まれる可能性が十分にある」と述べた。

人民銀行は先月、住宅市場を支援するため、5年物LPRを予想以上に大幅に引き下げた。