米FRB、1994年の引き締め成功再現できれば軟着陸=セントルイス連銀総裁
6月20日、米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、FRBが1994年の引き締めサイクルの成功を再現できれば、今年速やかに金利を引き上げ、その先に「輝かしい」経済を築くことができると述べた。写真はワシントンのFRBで2013年7月撮影(2022年 ロイター/Jonathan Ernst)
(ロイター)
ブラード総裁は「(1994年の)引き締めサイクルは同年に幾分の混乱を招いた」としながらも、「1990年代後半の米経済の輝かしいパフォーマンスの土台になったと考えている。今回もそのような展開を望んでいる」と述べた。
ただ、FRBはインフレ抑制に向け迅速に動いているが、道のりは長いとの認識を示した。
ブラード総裁はこれまでもFRBがインフレ抑制に向け積極的に対応することに支持を表明してきた。
FRBは1994年に75ベーシスポイント(bp)の利上げ1回と、50bpの利上げ2回を含む合計7回の引き締めを行い、政策金利を倍の水準となる6%に引き上げたが、景気後退(リセッション)入りは回避され、その後、米経済は急速に成長した。