(会社側の申し出により、本文5段落目の北米の台数「280」を「270」に訂正します)

[東京 23日 ロイター] - トヨタ自動車は23日、タイヤを取り付けるボルト部品の不具合により、電気自動車(EV)「bZ4X」のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。対象は、兄弟車のSUBARU(スバル)「ソルテラ」の92台を含む計204台。すべて試乗車や展示車などで、両社は同日から受注活動を停止し、試乗会も中止した。

bZ4Xとソルテラは両社にとって初の量産型EV。国内では5月12日に発売したばかりだった。EVならではの乗り味を顧客に体験してもらうため、積極的に試乗会や販促活動を仕掛けていただけに出鼻をくじかれた格好だ。

不具合はEV技術に由来するものではなく、タイヤを取り付ける「ハブボルト」と呼ばれる部品で見つかった。急旋回や急制動を繰り返すと、このボルトが緩む可能性があり、そのままの状態で走行を続けると異音が発生し、最悪の場合、タイヤが脱落する恐れがある。不具合は海外で走行中に発覚したが、事故はない。

改善対策がまだ決定しておらず、当面の措置として使用を取り止める。3月2日から6月2日に生産された車両がリコールの対象で、両社の広報によると、日本でのリコール対象車両はすべて試乗・展示用などで、顧客に納車された車両はない。

2車種は世界戦略車でもあり、世界全体でのリコール対象台数は、トヨタが約2700台で、内訳は欧州で2200台、北米で270台(訂正)、アジアで60台。スバルは米国・欧州など合わせて約2600台。スバルの広報によると、特約店や販売店の車両などがほとんどで、「少なくとも米国では納車済みの車両はないことが確認されている」という。

bZ4Xの国内販売は、法人向けがリースのみ、個人向けは月額定額(サブスクリプション)サービスのみとなっている。定額サービスの運営会社「KINTO」(名古屋市)はこの日からbZ4Xとして過去最大となる計約600組分の試乗枠を設けたイベントを大阪を皮切りに東京、愛知で順次開催する計画だったが、キャンセルした。

KINTOの広報担当者は「(リコールの)原因が特定され、安全・安心が確認されたら試乗イベントを仕切り直す」と語った。

スバルの広報担当者も「対策が講じられるまでは試乗できない。この日から受注活動をいったん止めた」と語った。

国内での受注は、bZ4Xは個人・法人合計で第1弾として3000台限定となっているが、6月10日時点で「完売には至っていない」(KINTO広報)。ソルテラは5月末時点で月販150台の販売計画の3.3倍超となる「約500台の売れ行き」(スバル広報)となっていた。