コアCPI5月は+2.1%、2カ月連続で2%上回る 食料品など上昇
総務省が24日に発表した5月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は101.6と、前年同月比2.1%上昇した。写真は2013年10月、都内で撮影(2022年 ロイター/Yuya Shino)
(ロイター)
ロイターがまとめたコアCPIの民間予測は前年同月比2.1%上昇だった。
家庭用耐久財は7.4%上昇となり、2019年5月以来の伸びとなった。中国のロックダウン(都市封鎖)の影響や半導体不足でルームエアコンが11.0%上昇した。生鮮食品を除く食料は2.7%上昇と2015年3月以来の伸び率。
半面で、エネルギー価格は17.1%上昇と、前月の19.1%上昇から伸び率が縮小した。ガソリンは13.1%上昇で前月の15.7%上昇から伸びが鈍化。原油価格の調整や政府の補助金が押し下げにつながった。燃料費調整制度の上限に達した電力会社が出ていることで、電気代も前月の21.0%から18.6%に伸び率が縮小した。ただ、プロパンガスは伸び率を拡大。8.6%上昇で08年11月以来の伸び率となった。
総務省の担当者は「円安の進行で輸入品に影響が出ている」と述べた。
携帯電話の通信料は22.5%下落。前月から下落率は変わらなかった。総合指数への寄与度はマイナス0.37ポイント。
コアCPIの対象522品目のうち、上昇は354品目、下落が124品目、変わらずが44品目。上昇品目は前月の351品目とほぼ変わらなかった。
5月の総合指数は前年同月比2.5%上昇、生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数は0.8%上昇で、いずれも伸び率は前月と変わらず。
(和田崇彦 編集:内田慎一)