[28日 ロイター] - 米格安航空会社(LCC)のジェットブルー航空は28日、同業スピリット航空を巡って長らく続いた買収合戦に勝利した。

スピリットが前日、同業フロンティア・グループ・ホールディングスとの経営統合契約を解除。その後ジェットブルーによる38億ドルの買収提案を受け入れたためだ。

ジェットブルーとスピリットの統合により、全米第5位の新たな航空会社が誕生する。ジェットブルーは年間で6億─7億ドルのシナジー(相乗)効果を期待しており、125カ所強に向けて毎日1700を超える便数を運航する計画を加速させる。

買収手続き完了時期は2024年前半と見込まれる。ただ規制当局の承認が必要で、これまでスピリットはこの点を懸念してジェットブルーの提案を拒絶していた。

ジェットブルーのヘイズ最高経営責任者(CEO)は、規制面のハードルを乗り越えて買収を実現できると自信を表明。ロイターのインタビューで、ジェットブルーがより全米規模の航空会社になれば大きな運賃引き下げ効果があるし、競争上の問題に対応するため過去に例がない規模の資産切り離し策も提示したと説明した。

米司法省は、アメリカン・エアラインズ・グループとジェットブルーのボストンおよびニューヨークの空港における提携について、運賃上昇につながると主張して差し止め訴訟を起こしている。ジェットブルーはこの提携解消を拒んでいるが、スピリットが米北東部に持つ発着枠は手放す意向だ。

スピリットのクリスティーCEOは、ジェットブルーの買収提案が株主にとって「最善の利益」になると述べ、統合手続き完了に経営陣が注力すると付け加えた。