(第4段落の入店者数に関して表現を補いました)

[東京 1日 ロイター] - 三越伊勢丹ホールディングスが1日発表した2022年4─6月期の連結営業利益は39億円(前年同期は60億円の営業損失)と黒字に転換した。行動制限の解除に伴い、百貨店事業が大きく伸長した。通期の利益予想も上方修正した。一方、新型コロナウイルス感染の再拡大を踏まえ、売り上げ見通しは据え置いた。

22年4―6月期の連結売上高は、前年同期比14.7%増の1016億円だった。インバウンド需要が消失する中で、年間買い上げ額が上位の外商顧客などの引き合いが強かった。ラグジュアリーブランド、宝飾、時計等の高額商品が好調で、客単価はコロナ禍前の水準を上回った。

ただ、同社の広報・IR担当者は「中間層の顧客の消費は冷え込み、回復が鈍い」といい、物価高が消費者マインドに影響している、との認識を示した。

同日発表した7月の国内百貨店売上速報では、首都圏の三越伊勢丹の店舗は前年を22.2%上回った。新型コロナの再拡大に伴い、7月後半にかけて入店者数は減少したものの、上位顧客の購買増により売り上げの落ち込みを補ったという。

同社は、足元の業績や一段の経費削減を踏まえ、23年3月期の連結営業利益を前年比2.8倍の170億円へ上方修正した。従来予想の140億円から2割程度の上方修正となる。IBESがまとめたアナリスト8人による通期連結営業利益の予想平均値193億円は下回った。

国内の店頭売り上げは堅調なものの、新型コロナ感染症の再拡大による影響が不透明なことから、通期の連結売上計画は維持した。

(浦中美穂)