[10日 ロイター] - オーストラリアの銀行最大手、コモンウェルス銀行が10日発表した2022年6月期通期決算は、利益が4年ぶりの高水準となった。上期に記録的な低金利下で住宅ローンが急増したことが寄与したが、足元の金利上昇による融資需要への悪影響についても警告した。

税引き後利益は96億豪ドル(66億8000万米ドル)となり、前年の86億5000万豪ドルから増えた。新型コロナウイルス関連リスクの低下で3億5700万豪ドルの貸倒引当金戻入益が出た。

マット・コミン最高経営責任者(CEO)は、インフレ高進を背景とする金利上昇が消費者信頼感に打撃を与えていると指摘。「生活コストの上昇圧力が高まるのに伴い、消費者の需要が鈍ると予想している」と述べた。

預貸の利ザヤに当たる純金利マージンは18ベーシスポイント(bp)低下して1.90%となった。住宅ローンでの厳しい競争や低利回りの流動資産が増えたことが要因。

最終配当は1株当たり2.10豪ドルと、前年の2豪ドルから増配する。

不良資産(減損処理前を含む)は年度末時点で64億豪ドルとなり、前年の75億豪ドルから減少した。