[香港 10日 ロイター] - 世界最大のパソコン(PC)メーカー、レノボ・グループが発表した4─6月期決算は売上高が横ばいで、過去9四半期で最もさえない結果となった。この時期には中国の多くの都市で新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が行われた。

総売上高は0.2%増の169億6000万ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト7人の予想平均(168億7000万ドル)とほぼ一致した。増益率は2020年1─3月期以来の低水準だった。

株主帰属純利益は11%増の5億1600万ドル。

調査会社カウンターポイントによると、同四半期中の中国のロックダウンはPC供給網に打撃を与え、ノートパソコン製造の主要な提携先が大きな混乱に見舞われた。

また、コロナ禍を受けた世界的なPCブームが収束したほか、ウクライナでの戦争も重なった。

カウンターポイントはレノボのPC出荷台数を12.7%減の1740万台と推計し、消費者需要の低迷が主因と分析した。しかし世界のPC市場のシェアは24.4%と首位を維持したとしている。

レノボは出荷台数を明らかにしていない。「PC市場は現在、短期的な課題に直面している」と述べた。

一方、企業のデジタル機能強化に対する強い需要がサーバーや他の非PC事業の成長を支援。4─6月期売上高のうち非PC事業は37%を占めた。

<サプライチェーンは改善>

レノボの最高財務責任者(CFO)は電話会見で、デバイス部門の売上高は3%減少したとし「消費者向けPC需要の低迷と新型コロナに起因する供給制約が要因」と説明した。

PCを除くと同部門は12%の増収で、スマートフォンが20%以上伸びたと述べた。

楊元慶・董事長兼最高経営責任者(CEO)はロイターのインタビューで、今年の世界PC出荷台数が3億─3億1000万台になるとの見通しを示した。これはデータ会社カナリスが推計した昨年の3億4100万台から10%近く落ち込むことになる。

一方、サプライチェーンの問題は改善されたと指摘。「一部の地域ではデータセンター事業を中心にまだ供給不足に直面しているが、全般的には今年後半は大きな課題はないだろう」と語った。