[東京 10日 ロイター] - 資生堂は10日、2022年12月期の連結業績予想(国際会計基準)を下方修正し、純利益の見通しを前年比45.6%減の255億円に引き下げた。従来は440億円を見込んでいた。

厳格な新型コロナウイルス対策の影響を受けた中国市場の前提を見直したほか、ロシア向けの出荷停止、日用品の生産事業譲渡に伴い減損損失を計上することも響く。下期に見込んでいた国内市場の回復は緩やかなものにとどまり、「年内に19年レベルへの回復は難しい」(横田貴之・最高財務責任者)と、見通しを後退させた。通期の配当予想は維持する。

魚谷雅彦・最高経営責任者(CEO)は会見で、コロナ禍でマーケティング費用の削減などを行ってきたが「3年も続くと縮小均衡に陥るという強い危機感を持っている。戦略的投資を拡大して、攻めの経営に転換することが必須」と述べ、下期にブランド価値強化に50億円、人材に50億円の追加投資を行うことを明らかにした。来年以降も継続し、成長につなげたいとしている。

国内での値上げについては、所得環境が厳しい状況を踏まえ「何とか企業努力で吸収できないかと考えている。原材料が上がったからすぐにという判断はしていない」(魚谷CEO)とし、慎重な姿勢を示した。

併せて発表した22年1─6月期業績は、162億円の最終黒字だった。前年同期は281億円の赤字だった。