[東京 4日 ロイター] - 総務省によると、9月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比2.8%上昇した。幅広い食品価格の値上げが響き、前月の同2.6%上昇からプラス幅が拡大、上昇率は2014年6月以来の水準となった。消費税率引き上げの影響を除くと、1992年4月以来、約30年半ぶりの上昇率だった。

ロイターがまとめた民間予測では同プラス2.8%だった。

<生鮮除く食品のプラス幅が4.5%に拡大─食用油高騰>

生鮮食品を含む総合指数は前年比2.8%上昇し、プラス幅が前月から0.1ポイント縮小した。

生鮮食品やエネルギーを除き、物価のより基調的な動きを示すとされる、コアコアCPIは同1.7%上昇し、前月から0.3ポイントプラス幅が拡大した。

内訳は、生鮮を除く食品が前年比で4.5%上昇し、8月の同3.8%から拡大した。前年比であんパンが13.8%、チョコレートが10.0%、食用油39.0%、輸入牛肉が9.6%上昇した。

円安による冷蔵庫の値上げなどにより家庭用耐久財も9.5%上昇した(8月は4.2%)。

<前年天候不順の反動でレタス47.9%下落>

エネルギーは前年比24.2%上昇したものの、8月の上昇率25.6%からプラス幅は縮小した。都市ガス代の値上げが上限に達したことなどが理由。

生鮮食品は、前年9月が天候不順だった反動で、前年比の上昇率が2.6%と8月の10.1%から大幅に縮小し、指数を押し下げた。レタスが前年比47.9%下落した。

<10月は3%超確実─農中総研・南氏>

農林中金総合研究所の南武志チーフエコノミストは、「値上げがじわじわと浸透しているのが確認できる内容だった。10月は6000以上の品目の値上げでコアCPIが前年比3%を超えるのは確実」とみる。

同時に「年明け以降は製品値上げが消費者に受け入れられない可能性やエネルギー価格の上昇一服によりプラス幅が緩やかに縮小する公算が大きい」と予測する。

(竹本能文)

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