[チューリヒ 1日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスのアクセル・レーマン会長は1日、顧客資金の流出は一部で歯止めがかかり、完全に解約した顧客はごく少数にとどまると言及した。英紙フィナンシャル・タイムズの会合で語った。

レーマン氏は「リテール部門と部分的に資産管理部門が嵐に見舞われ、特にアジアでは2─3週間にわたって大量の資金流出があった」とした上で、「その後は完全に横ばいになり、一部は増加に転じた」と語った。

クレディ・スイスは、富裕層が資産を他に移しているため急激な資金流出を報告している。一連の不祥事からの回復を目指して主力の資産管理部門を一段と強化し、投資銀行部門を縮小している。

株価は今年、一時過去最安値まで急落した。財務強化のため、40億スイスフラン(42億3000万ドル)の調達を進めている。

レーマン氏は、米金融大手JPモルガンのアナリストが1日に発表した投資家向けメモに記した合併・買収(M&A)などの可能性については推測したくないと述べた。