[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が2日発表した10月の貿易統計によると、輸出は予想以上に減少した。インフレ高進、外需減退、供給網の混乱が背景。独経済がリセッション(景気後退)入りするとの懸念が一段と高まった。

輸出は前月比0.6%減少。ロイターがまとめた市場予想は0.3%減少だった。

最大の輸出市場である米国向けは3.9%減と減少幅が最も大きかった。EUへの輸出も2.4%減少した。

輸入は前月比3.7%減少。市場予想は0.4%減少だった。

貿易収支は69億ユーロ(72億6000万ドル)の黒字。

デカバンクのエコノミスト、Andreas Scheurle氏は物価高と金利上昇により世界経済が減速していると述べ「ドイツの消費者だけでなく、輸出産業もより困難な状況に直面している」と指摘した。

ドイツ商工会議所(DIHK)は先月、世界経済の低迷により来年のドイツの輸出が2%減少するとの見込みを示していた。

しかし先週発表された第3・四半期国内総生産(GDP)改定値は市場予想を若干上回り、予想される景気後退が当初の想定より穏やかな可能性を示唆した。

11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は好不況の分かれ目を引き続き下回るものの前月から改善。原材料不足に改善の兆しが出てコスト上昇圧力の緩和期待が広がっている。